G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#30 なぞり絵

おはようございます。

特別支援教室教員Gです。

 

なぞり絵という活動について紹介します。

手本の上にトレーシングペーパーを敷いて

手本通りになぞるという活動です。

抑制が効かない子や微細感覚が難しい子、

目の機能の低い子にとって効果があります。

 

個人的には1番難しいなと感じた活動です。

やる事は簡単なのですが、いかに子どもに

こだわらせるか。

私のグループでも、4月の段階では

テキトーにやって、

「終わったぁ。」

という子が続出していました。

もちろん全員不合格です。

 

はじめて合格者が出たのは

2学期に入ってからでした。

毎回、明確な不合格の理由、

どうしたら合格になるのかを伝え、

座席での取り組み方も注意して

見る必要がありました。

ポイントの伝え方はその子の

伸ばしたいところに合わせてください。

参照能力を鍛えたい子、思考させたい子には、

「お手本通りに出来たら合格。」

と伝えます。

そのためにクオリティの高い手本を用意する

必要がありました。

(これがまた大変でした汗)

抑制をきかせたい子などのなぞり絵そのもので

鍛えるものがある子には、

「ゆっくり描きます。」

不注意が強い子には、

「(⚪︎を描くときなどの)つなぎ目を

ぴったりくっつけます。」

ほんの一例ですが、こんな感じです。

 

ただ合格してその後の楽しみがなかったら

徐々にやる気が落ちていきます。

合格したら色塗りが出来ます。

ここも準備が大変汗

たまたまチームに絵のセンスがある方がいたので、

その方にお願いしました。

ここでも、

「お手本通りに塗ります。」

と伝えます。

はみ出さないようにならなければいけない。

よく見ると色が重なっている。

塗る方向も重要。

ここまで観察できるようにします。

 

そのためにも色塗りが特別なもので

なければなりません。

そこまでで簡単に合格させてしまうと、

色塗りも注意力が下がって鍛えることに

つながりません。

 

この活動の難しいポイントは、

不合格が毎回大勢出てしまうところです。

いかにやる気を削がない声かけが出来るかが

ポイントとなります。

ただこの活動を通してかなり

変化がある子どももいますので、

ぜひおすすめしたい活動の一つです。

 

本日はここまで…

それでは…

 

G