G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#32 SAQ1

おはようございます。

特別支援教室教員Gです。

 

活動で運動を行う事はありますか?

運動を行うとしたらどのような目的で

行っていますか?

姿勢保持が難しい子のための運動、

協応動作の苦手な子のための運動、

サーキットで待つことを意識させる、

様々かと思います。

私のチームにもいるのですが、

「本当にその運動はその子に必要ありますか?」

と問いたい先生がいます。

「本に書いてあったから」

「他の先生がやっていたから」

初年度の先生はこうしてください。

子どもの実態を把握した上でのことでしたら

いいのですが、ただ独学だけで行うのは危険です。

2年目以降の先生方にはぜひ子どもの実態を

掴んでから運動を行なってほしいです。

"まだ2年目"

ではなく、

"もう2年目"

なのです。

 

私の受け持っている児童は、

抑制がきかない

協応動作が苦手

コーディネーション能力(とくに定位)が

低い

不注意

処理速度が遅い

と様々ですが、仲がよいのです。

もちろん空気読めない発言やちゃかしたり

することもありますが、基本仲がよいです。

そのため、集団で運動を行っています。

 

SAQというのをご存知でしょうか。

Speed

 Agility

Quickness

の略で、ミニハードルやラダーを用いて行う

レーニングです。

 

ミニハードル、ラダーは不注意、抑制が

効かない、コーディネーション能力が低い子には

ただやらせるだけでもとても有効です。

アップテンポでやることで処理速度の

遅い子でも前の子や手本を見て素早く

スタートしなきゃと脳をフル回転させます。

声を出してやる、手を叩くなど他の動きも

意識させることで協応動作を鍛えることにも

繋がります。

やり方としては、ミニハードルを並べた列と

ラダーを置いた列を用意します。

子どもたちにその二列に分かれてもらって、

(能力に差があると思うのでこちらで列は

指定します。)その種目を行ってもらいます。

ラダー、ミニハードル各種目で5種類くらい

別々のやり方が書かれた紙芝居を用意します。

先頭の人は一周終わったら紙芝居をめくって

次のやり方を行います。

人数によりますが、私のところでは1分30秒

たったところで、列を入れ替え、ラダーだった

列はミニハードル、ミニハードルだった列は

ラダーに移動します。

そしてまた1分30秒行っておしまいです。

時間はかなり短いですがどんどん行うため、

みんなヘトヘトです。

 

さらにアップテンポの音楽(私のところでは

大体BPM150くらい)を流してさらに速度を

上げます。

もちろん焦って失敗しそうになる子もいます。

そのために新しい種目が入る時は前の週などで

一度練習を行ってからやります。

 

特別支援教室で、落ち着いて行うという

趣旨からは180°違います。

とても興奮します。

こちらも意図的に興奮させます。

なぜ、それがいいのか。

それはまた明日お話ししましょう。

 

それでは…

 

G