G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#28 百人一首

おはようございます。

特別支援教室教員Gです。

 

私は毎回”五色百人一首”というものを行っています。

100枚の百人一首を5色に色分けして20枚ずつにしたものです。

20枚なので1勝負5分ほどで終わります。

詳しいルールを載せると長くなってしまうので、知りたい方は、

検索するとすぐに出てくるかと思います。

 

目的として

・負けの受け入れができる

・跳躍性眼球運動を鍛える

・耳と目と手の協応動作を鍛える

があげられます。

 

負けの受け入れが苦手な児童がいる場合、一人で全部とれる練習をしてから

行うといいでしょう。

百人一首」と聞くと、ゆっくりなテンポで行うことを

イメージされるかと思いますが、かなりのハイペースで詠みます。

最速で2分ほどの時もありました。

間を与えるとだれてしまいます。

特に発達障がい、グレーゾーンの子どもたちの中には集中し続けることが

難しい子もいます。

運動し続けることによって、ドーパミンが分泌され、

ドーパミンが出にくい、ADHD傾向の子どもたちも活動にのめりこむことが出来ます。

やりかたに慣れてきたら、上の句を覚えると勝つことが出来ることを教えます。

私は2か月間、同じ札でいろいろな組み合わせで

(時には先生も交え)対戦させているため、徐々に上の句で

とれるようになってくる子も出てきます。

とても褒め、覚え方を全体に伝えます。

上の句でとれた子の覚え方を採用してもいいですし、

本などに載っているやり方をおぼえさせてもいいかと思います。

上の句を覚えることで記憶のワーキングメモリも鍛えられます。

めんどくさくて覚えないような子も出てくると思います。

私は残り5枚を上の句だけ読みます。

下の句は読みません。

もちろん対戦途中に暗記時間も入れます。

取り終えた後に

はじめのうちは

「裏を見て札を覚えます。一度に全部は覚えられないため、

一枚ずつめくって覚えます。やめといったら札を置きます。」

と伝えて覚えさせます。

やりかたを全員が定着してきたと思ったら指示を短く、ペースをあげます。

私がよく使う指示は、

「10秒暗記はじめ」

です。

かなりハイペースの時は、

「覚えます。」

だけです。

3秒くらい経ったら

「やめ。」

やり方を理解しているため、子どもはどんどんついてきます。

授業中ぼーっとしてしまう子も指示を聞いてついてこれます。

(この活動で授業中に集中できるようになった子どももいます。)

 

パワーバランスが均衡しておらず、差がつきそうなときは、

こちらが読み札を調整します。

これは上級者向けです。

暗記(10秒)している間に負けている子が最後に見た上の句を最初に読むのです。

その10秒のうちに先生も読み札から探し出さなければいけません。

先生自身かなりワーキングメモリを使います。

毎回負け続ける子がでないようにしてあげてください。

難しいテクニックです。

しかし、できるようになったら他の活動のクオリティも

格段にあがることは保証します。

 

最後に勝った人、負けた人を聞きます。

上の句でとれた人も聞きます。

負けても上の句でとれた札があればそれを認めます。

全員が勝てるようこちらで調整します。

 

1月から私のクラスの百人一首の札の色が変わります。

私自身練習をしていかないとなぁと思っております。

 

五色百人一首はとてもおすすめの活動なのでぜひみなさんに

実践していっていただけたらなと思います。

本日はここまで

 

それでは…

 

G