G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#22 椅子取りゲーム

こんばんは。

特別支援教室教員Gです。

 

実際に私が行った活動を紹介します。

 

"椅子取りゲーム"

 

子どもの実態

高学年

男のみ

毎回負けの受け入れをする活動を

取り入れているため、負けて泣くほどの

エラーになる子はいません。

少しふてくされる子はいますが、

私は笑って流します。

テンポがとても大事です。

ふてくされてる時間がもったいないと

思うくらい活動時間を増やし、

説明を減らします。

 

まずは普通に椅子取りゲームを行います。

もちろん全員がルールを知っていることを

確認します。

私のクラスでは、1人ニヤニヤしながら

「知らな〜い。」

と言っていましたので、

「音が止まったら座ります。

わからなかったらまわりを見ながら思い出して。」

とだけ優しく言って始めました。

ここは子供との信頼関係も大事です。

不安なことがあっても先生がいるから平気だと

子どもに思わせられるよう毎回目を合わせて

あげられているかが大事です。

 

さすが高学年、知恵を絞って行います。

椅子に手を触れながら自分が座れるよう

ゆっくり歩きます。

ここで別に指導はいらないです。

こちらがルールとして言っていないので、

せっかく子どもたちが自分で考えた最善の案を

つぶしてはいけません。

一回戦はさくっと終わらせます。

「1番は〜〜くん!素早かったねぇ!

じゃあ二回戦、次はレベルアップしてやるよ。

椅子を元に戻します。」

一位に満足感を持たせつつ他の子がぐだぐだに

ならないようすぐ次を準備させます。

椅子の周りに予め円を用意しておきます。

「二回戦。円の外を歩きます。音楽に合わせて

行進します。」

これでもう椅子に手を触れて歩くことは 出来ません。

ゆっくり歩く子がいても、

明るく声かけ出来ます。

元々リズム感のない子がいた場合、

T2が一緒に歩いてリズムを見せてあげるか、

前の子に注目させるといいでしょう。

ここまではさくさく進めます。

これで終わりなら休み時間にやればいいです。

負けの受け入れを体感させたいのであれば、

この活動は時間を取りすぎです。

 

「三回戦。…音楽が鳴ったら座ります。」

ここで子どもが「おやっ?」となるわけです。

そんな事やった事ないからです。

無音の中歩き続ける、楽しみながらも

子どもたちの中にはピンと線を張ったような

緊張感があります。

変化のある活動でドーパミンが分泌され、

音が鳴るまで待たされることで

ノルアドレナリンが分泌されます。

抑制を効かせる活動のため、多動な子、

感情のコントロールの難しい子に効果的面です。

 

言い忘れました。

CDプレーヤーなどで行うと予想が

ついてしまうため、iPodなどの手で持って

簡単に再生出来るものを用意してください。

 

さて四回戦です。

これが面白いんです。

「四回戦、〜〜が鳴ったら座ります。」

ここまで来ると抑制の最上級かと思います。

音が鳴っても決められた曲でなければ

座ってはいけないのです。

はじめはわかりやすい曲にしますが、

出来る様になったら前奏が似たような曲を

用意して行います。

ちなみに座る曲は子どもたちが運動会で

踊った曲を選んだため、

全員が平等に知っている曲です。

失敗しても悔しがりながら楽しみ、

自然と残ってる子たちを応援するように

なっていました。

 

ちなみに四回戦のやり方は4.5回

続けて行いました。

それくらいのテンポの速さを

意識して行います。

またすぐに出来るということから

負けたり失敗して大きく崩れる子は

1人もいませんでした。

 

楽しく活動しながら自然と感情、

行動のコントロールが出来る様になってくる。

これが内面から子どもを変えることができる

ということなのです。

「我慢します。」

「じっとします。」

という指示はしなくていいのです。

こんな活動を毎回繰り返せば、子どもの

困り感が減っていけると考えています。

 

これからも行った活動を配信していこうと

思います。

 

質問などがありましたらいつでも

受け付けていますので、

よろしくお願いします。

 

それでは…

 

G