G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#12 微細運動を鍛える過程

おはようございます。

特別支援教室教員Gです。

 

微細運動の苦手な児童っていますよね。

コンパスや、定規、ハサミの使い方が

苦手なタイプです。

 

特別支援教室ではどのような支援が

できるのでしょう。

実際にそのものを使っての練習。

直接学級での般化ができそうですね。

しかし、果たして他の道具に関して

器用に扱うことができるのでしょうか?

 

私は児童本人の微細能力を正しく理解すること

が大切だと思います。

その児童の運動能力に目をむけるべきです。

 

小さな動きができるためには、

まず大きな動きができるかどうか見る

必要があるのです。

粗大運動ができるかを確認します。

幼児期に身につけておくとよい36の基本動作

というものがあります。

 

立つ・組む・乗る・逆立ち・渡る・起きる・

ぶら下がる・浮く・回る・走る・登る・歩く・

跳ねる・泳ぐ・跳ぶ・くぐる・滑る・這う・

持つ・支える・運ぶ・押す・当てる・掘る・

蹴る・押さえる・取る・振る・漕ぐ・渡す・

投げる・倒す・引く・打つ・掴む・積む

 

この36個の動きです。

特別支援教室ですべての動きを見るというのは

ナンセンスです。

担任の先生や保護者の方にもヒアリング

しましょう。

 

手足の協応動作がスムーズに行えるか、

背面のボディイメージはどうか、

など多様な視点を持って児童を観察しましょう。

 

ここが難しいようでしたら、

コンパスやハサミの練習は後に回したほうが

よいです。

スモールステップです。

 

大きい動きから徐々に小さい動きに

していきましょう。

 

例えば、動物歩き

くまやあざらし、わになど様々な協応動作が

できるか確認、

くもで背面のボディイメージの確認が

できます。

苦手なものを見つけたらそこでトレーニン

することで基礎運動感覚を養うことが

できます。

 

 基本的な大きい動きができるように

なってきたら、いよいよ微細運動です。

個人的には一気にコンパス、ハサミなどに

いくのではなく、百玉そろばんを

おすすめしたいです。

たとえ動かす指がずれても部品が机の下に

落ちることもありませんし、やり直しが何度も

きくし安全だからです。

片手での微細運動→

両手での微細運動+協応動作

と順を追って行いましょう。

百玉そろばんができるようになってから

コンパスなどを用いても遅くはないと

思います。

 

ちなみにこの方法で全ての児童が劇的な変化を

遂げるかと言ったらそうではありません。

これで出来ないかも多くいます。

主な理由としては

ワーキングメモリが低くて粗大運動がやっと

目の機能の弱さ

などが挙げられます。

 

一つのやり方に固執せず

「あれがダメならこれ、これがだめならそれ」

というように多様なやり方を常に出せる用意を

しておきましょう。

欲を言うとテキトーに当てはめて行わずに、

児童の実態とリンクできる理由を持って

一つ一つ行いましょう。

これがトライアンドエラーだと考えます。

 

さて、本日は長々と書いてしまいました。

皆さん今日も一日頑張りましょう。

全ての子供の幸せを願って

それでは…

 

G