G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#05 行きしぶりの児童2

おはようございます。

 

Gです。

 

東京都の特別支援教室の教員をしています。

 

続きです。

1年生Sさんについてです。

 

落ち着いたらある程度の話は入る様に

なりました。

それでも大事な質問は視覚指示で伝え、

出来るだけ本人がわからないことのないよう

心がけました。

「なぜ泣いていたのか」

わからない

「お父さんと離れるのがいやだから?」

いいえ

「学校嫌い?」

いいえ

 

本人もわからなくなっているのだなと

感じました。

結局時間はかかりましたが、ゆっくり教室まで

近づけて、担任に引き渡すことが出来ました。

 

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私の学校の特別支援教室は門から近い位置に

あります。

ある日、また泣き声が聞こえました。

Sさんが泣いています。

今度はお母さんが一緒にいました。

 

お母さんはSさんに対して門を入ったところで

怒っていました。

そしてとても疲れていました。

 

声をかけると不審そうに

「あなたは?」

と言われました。

 

不審がって当たり前です。

まだ1年生。

お母さんも管理職、学年の先生以外知らないと

思います。(ましてや特別支援教室の

先生なんてね…)

 

名乗ってからお母さんとSさんを離そうと

思いました。

きっと毎日こうだからお母さんも

参ってしまったのでしょう。

Sさんは泣くのがルーティンのように、

なっているようにも感じたからです。

また、お母さんがいるから「甘えの意味で」泣いているということも考えられたからです。

 

お母さんと離して10分間泣き続けました。

ここでの声かけ、表情、距離感は細心の注意が

必要です。

余計な緊張(ノルアドレナリン)を与えない、

安心感(セロトニン)を与えることを特に

意識して接しました。

ノルアドレナリンセロトニンについてはまた

後日お話しさせていただきます。

 

泣いていようが、怒っていようが、

手を繋いででも、押してでも、

抱っこ(これは賛否両論ですが…)でも、

無理矢理にでも中に入れて、そこで

落ち着かせるという方法もありますが

(実際にこの子もそれで何度か落ち着いていた

そうです)、将来へ向けての愛着形成を考えて

その方法を取ることはしませんでした。

時間はかかりましたが、中に入ることが

出来ました。

 

翌日の朝、校長先生から呼ばれました。

 

ここからはまた明日。

長くなってしまって(しかも特別支援教室の

指導ではなにのに)申し訳ないです。

児童を見る上でとても大切なところを学んだ

事例でしたのでもうしばらくお付き合い

ください。

 

それでは…

 

G