G先生の特別支援教室

ブログ初心者です。

#09 行きしぶりの児童6

こんにちは。

 

Gです。

 

東京都の特別支援教室の教員をしています。

 

続きです。

行きしぶり1年生Sさんについてです。

 

先生方、保護者と話で、かなりの前進が

出来たと思います。

 

担任の先生とSさん本人で話し、帰りたい時は

帰っていいということを伝えました。

きっとお母さんと離れるという行為が辛い

という気持ちが膨れ上がってしまって、

訳が分からなくなっているところも

あったと思います。

まずは本人の辛さを受け入れてあげることから

始めました。

 

保護者の方々には、家庭内で褒めてあげること、

Sさんだけでなくお父さんや他の家族にも、

何かあったら感謝を伝えること、

その2点を伝えました。

 

お母さんと門まで来て帰る。

2時間目までお母さんといてから帰る。

最初のうちはこんな感じでした。

徐々に学校に長くいられるように

なってきました。

お母さんと離れる時のみ、大泣きはしました。

時には担任の先生、お母さんのみでは

離れることの出来ない時もありました。

三歩進んで二歩下がる

本当にそんな感じでした。

 

数ヶ月経ちましたが、今でも朝はほとんど

泣いています。

それでも学校までスムーズに来れる、

ひとしきり泣いた後、活動に入るまでが

早くなった、

お母さんの表情がとてもよくなった、

といい変化が多いです。

 

分かる人には分かると思いますが、

この方法はSさんにとってのベストでは

ないです。

愛着形成のやり直しのような段階のため、

出来ることならずっとお母さんが

ついているべきなのです。

一緒に来て、一緒に帰るべきなのです。

本人から「お母さんもう帰っていいよ」

「もう着いてこなくても大丈夫だよ」

と言われるまで一緒にいるべきなのです。

しかし、それはお母さんの精神面や学級での

周囲からの視線などを考えると現実的では

ないと考えました。

 

引き離される悲しみはとても大きいです。

今はお母さんにご家庭でその悲しみを

埋められるだけの愛を注いでもらっています。

 

私はこの一件で、子供の実態把握、教育技術を

用いた支援だけでなく、根本的な原因を

探すことの重要性を知ることが出来ました。

Sさんの1人での登校はまだまだ先かと

思われます。

それでも今の母子の様子を見ていると

未来は明るく見えてなりません。

 

文が拙く結局何?みたいなものだったかも

しれませんが、長くなりましたが

「行きしぶりの児童」についてはこれで

終わりとなります。

また何かしら大きな変化がありましたら

ご報告いたします。

明日は何を載せようかまだ決めていませんが

今後ともよろしくお願いいたします。

 

それでは…

 

G